2020年6月12日金曜日

パーマネントヘブン


パーマをかけに行った。
半年ぶり。
3か月、病気。
よくなったらコロナ大騒動。

彼女は私の娘と同い年で、始めは府中の伊勢丹の美容室にいた。
そこでは早くも職場のリーダー格という感じ。
それからつつじヶ丘の美容院で何年かしばらく働いて、
そのあと、今の仙川の、小さな小さな美容室にいる。
可愛い顔のケロリとした人で、
遥は伊勢丹で彼女にカーリーヘアにしてもらって、またロシアにもどった。

ロシアからオランダへ、演劇大学にいたかと思うと、ガイドになり、
それから商社に勤めはじめた、苦労する遥と、
ずーっと美容師として転々、独立を求めて働き続ける彼女と。
「あのとき、遥ちゃんはお母さんの傍に立って、ああしなよとか、
こうしなよとかって 。娘ってあたしもそうなんですけど、
あれこれ言ってましたよね。おぼえてますもん」
 
私は、髪の毛は信用してるから、彼女にお任せで、
「今度のところは仙川駅から1キロ 歩くのかぁ」と思いながら、
それでも、ほかの美容室にいくなんて、というか。
彼女も遥も、ふたりとも40才はいつのまにか越しちゃって、
声だけほがらか、安心してよと言わんばかりの、
実態がわかるようでわからない、遠くで働く強い娘たちなのである。

 

       註  (パーマネントヘブン、息子のCDのタイトルを無断借用)