2020年6月17日水曜日

1、戦争の定義


「アメリカはトランプ大統領になってから戦争はしていない」
という
若いひとの意見があると聞いた。
そんなはずはないと思っても、その意見にも根拠があるのだろう。
しかも私の考えといえば、あやふやな印象批評といったところ。
いつもこれで困ってしまう。
文献で世界情勢をきっちり追いかけたことなどないし、
新聞は毎日ありとあらゆるニュースでいっぱい、
一生懸命読むけど、なんにも(でもないか)おぼえていない。

それでこだわることにした。
個人的に小さく、わかりやすく講義というか説明をして下さる人を、
私はふたりも知っていて、そのふたりの奥さんと朗読仲良し。
あっという間にベンキョーの御茶会が実現した。
きのうの話がきょうなので、人数6人、とても良い数。
6人ぐらいだと、どんなアホな質問もできる、なんでも言える。
博覧強記な男性2人に、世界情勢に興味がなくもない女4人というのも、
気がらく、怖くないからこそ尊敬しているんだし。
6人の平均年齢は、ええと、69才ぐらいかしらね。

問い。
アメリカ合衆国はトランプ大統領になってから、戦争をしてないって本当ですか。
答えはこうだった。   
   国家と国家が軍隊をつかって争い、
   どっちかが勝利し、どっちかが敗北する。
   つまりおおやけに「敗戦」とか「終戦」がある、
   例えばベトナムとアメリカ、例えばイラクとアメリカの戦争がそれだ。
   それを指して[戦争」と定義するなら、
   そういう「戦争」はいまのところない。
 
   しかし、おおやけに国家と国家が争う戦争以外に、
   世界には誰の目にもあきらかなアメリカによる大量殺戮が存在する。
   アメリカは、他国民に対する大量殺戮を、中止したことはない。
   直接間接を問わず。圧倒的な大量兵器や、傀儡政権をつかって、
   アメリカは他国を侵略し支配する。
  
   それはまぎれもなく戦争である。