My Mother said that I never should play with the gypsies in the wood, The wood was dark; the grass was green; In came Sally with a tambourine. I went to the sea-no ship to get across; I paid ten shillings for a blind white horse; I up on his back and was off in a crack, Sally tell my Mother I shall never come back. -Songs of Mother Goose-
2011年11月12日土曜日
ききじょうず
『笑うふたり』(中央公論社)という本を、古本屋で買った。
副題を ー語る名人、聞く達人ー という。
100円である。もとは1500円もしたのに。
語り手が、
伊東四朗、三木のり平、イッセー尾形、萩本欽一、
谷 啓、春風亭小朝、青島幸男、三宅祐司、立川談志。
この人たちと高田文夫さんの対談。
用心したのか、カバー絵・装丁がビートたけし。1500円でも不思議はないけれど、
あっというまに読了というのが、料金設定上の弱みだろうかしら。
なるほど高田文夫という人は、非常によい聞き手である。
間がよくてスピーディーでカンがいい。
語る相手との間に、自分の時間を使って創った歴史をもっている。
相手の専門分野を、高田的好奇心でよく調べ、よく知っている。
相手のどこが傑作なのかひと一倍心得ていて、待ちかまえるのである。
つまり、あいづちがいい。人とはちゃんとつきあう。つきあう相手は選ぶ、の三拍子。
「笑うふたり」の組み合わせがヒットした場合、対談に相互間の敬意がうかがわれ、
話術の妙が冴えわたる。ふたりも笑っているが、読んでるほうだって笑うわけだ。
語り手と聞き手が同格ということは、気持ちよくさわやかで、
組み合わせのもっとも成功した例が、聞き手高田文夫に対して、
谷 啓、青島幸男(当時都知事)、伊東四朗、そして三木のり平だと思う。
それなりにやっぱり、たいへんなことである。