2015年9月18日金曜日

雨が降る日、鶴三句会


朝は鶴三句会だった。
句会はどうも苦会であって、さる人に国会周辺であったら、
「俳句だけど、もうできた?」 ははは、大変よまったくー。

暑気払いだろうとなんだろうと、今年は猛暑だったし、
秋は秋風とともにドスンと感性にコタエて、なーんにも思いつかないんである。
でも、それでもなんだってかんだって、作らないということはないせっかくなのに。

厚顔や ポツダム知らぬ 青鬼灯         斎藤

青鬼灯はホウズキのこと、季語が必須なのでむりに使いましたとは作った人の弁。
なんとかならないかと三國さんがおっしゃり、宿題ということに。
でも、私には青鬼灯という漢字が安倍首相にピッタリという気がしますが。

夾竹桃 切り倒されし 散歩道            加賀谷

加賀谷さんは笑顔のすごくいい人である。頭もすごくいいにちがいない。
先日の団地の臨時総会で発言した時も、そうだ正しい!とついつられてしまった。
この句には抗議を込めましたよ。憤慨も口をとんがらかしてフンガイそのものであーる。

原爆忌 友を偲んで 70年             後藤(夫)

後藤さんがまわして下さった三重野さんの手書きの資料を読んだ。12才5ヶ月の命。
手記というものの、かけがえのなさ。これは三重野杜夫くんをさがしまわったお母さまの文章。
82才で亡くなるまで、押し入れにかくれていたものという。

秋が来るくる・・・夏を残して。
溽暑(じょくしょ)ということばを、はじめて知った。
三國さんご夫妻の俳句はいつだって精緻にして、美しい。

白樺に 霧立ちこめて 夏行けり            三國(妻)

風止まり 刻も止まるか 溽暑かな            三國(夫)



・・・句会からもどって、南部地域病院へ。
木下さんは「処置の最中」とかで、しばらく待合室で待っていた。
逢うことが出来てよかった、少しいてかえってきたけれど、かなしい。