2020年7月11日土曜日

かなしいニュース


選挙は小池さんが圧勝した。
いま権力を手にしている側を、大勢の都民が支持したということである。
その結果、加速してゆくであろう「これから」が、
もうさっそく今日の朝刊に反映して載っている。

哀しいとか、悲しいとか、そんなかんじじゃない。
なんといったらよいのか、根太(ねだ)を欠くかなしいニュースである。
低能、幼稚、迎合、鉄面皮。

あの検事総長になるところだった賭け麻雀おとこが、起訴猶予になった。
たいした罪じゃないからと起訴しなかったのは東京地検である。

地検って、なんの略か。信じられなくって広辞苑で調べちゃった。
地検って、東京地方検察庁なんだって。
じゃ、検事総長って?
私の広辞苑はこう語る。 最高検察庁の長である。
最高検察庁の庁務を掌理し、かつすべての検察庁の職員を指揮監督 する。

常習化していたらしい賭け麻雀のお相手は、朝日とサンケイの記者で、
彼ら3人も、日ごろ書くものはとにかく、
陰では仲良しだったのだろう。
今日の東京新聞は東京地検に対し「身内に甘い」と三段ぬきの大見出し。
あかちゃんを放置した母親については四段ぬきだったのに。
ちなみに産経新聞社は賭け麻雀のお相手2人を4週間の出動停止。
朝日新聞社は停職1か月の懲戒処分。
新聞社の考え方も、政府そっくり、起訴猶予なのね。

なんかこう、ぶよぶよ。かなしい。

おなじ今朝の朝刊、5ページ。
46才の主婦、金 未来さんの文章が「発言」に取り上げられている。
小池都政に向けて書かれた短文である。

虐殺の歴史に向き合え
   今回の東京都知事選では争点にならなかったが、都民に知ってほしいこと
   がある。再選した小池百合子知事にかかわる問題だ。
   1923年の関東大震災、「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」などのデマ
   が乱れ飛び、軍隊や警察、自警団が中心となり、多くの無実の朝鮮人を虐
   殺した。
   墨田区の横網町公園では毎年、朝鮮人虐殺犠牲者の追悼式典が営まれてい
   る。歴代の都知事は追悼文を送ってきたが、小池都知事は2017年に
   送付をやめた。 「毎年の大法要で全ての方々への哀悼の意を示している」
   というのが理由という。だが、天災で亡くなったことと、差別を背景にした
   朝鮮人虐殺を同列に語ることは許されない。
   今年は新たな問題が持ち上がった。都が突然、横網町公園の巣用条件を決め
   たのだ。 「公園管理上支障となる行為は行わない」との誓約書を出さなけ
   れば、使わせないという。都は「公園利用者の安全確保のため」と言うが、
   今まではそんな条件はなかった。追悼式典の実行委員会も要求された。
   公園では17年から追悼式典とおなじ日時に、デマによる朝鮮人虐殺を否定
   する団体が集会を開いてきた。 「不逞朝鮮人」などとヘイトスピーチを行い
   拡声器で大音量も出す。実行委は「そのような団体と、静かで厳粛な式典を
   行ってきた実行委を同列視するのはおかしい」と抗議している。
   一律に誓約書を出させようとするとの姿勢は、追悼式典の歴史と意義を理解し
   ているかどうかを疑わせる。忌まわしき史実が忘れられているのだろうか。
   これからも小池都政への監視の目を緩めてはいけない。


「電通とディスタンスとれ経産省」
     時事川柳にはぷらりとこうあった・・・。