2012年8月27日月曜日

政治の目的


8月23日だった。
外務省は、野田首相の親書を返しに来た韓国・駐日大使館職員キム参事官に
門前払いをくらわせた。
キム参事官の乗用車の外務省正門通過も許可しなかった。

こんなにイヤなニュースってあるだろうか?

日本の首相親書をつき返す韓国・イミョンバク大統領の態度は好戦的である。
では韓国の国民は、好戦、なのか。
韓国国民に、国内問題として、まずそれを考えてもらいたい。

ヒトのことを言うまえに、日本は、好戦、なのか。
政府マスコミのせいで伝わりにくいのかもしれないが、
私たち国民は戦争という大量殺戮にぜったい反対である。
外務省は、いったいだれの許可のもとに、好戦的な外交を展開するのだろう?

今回のいわゆる領土問題で、すごくおっかないのは、
マスメディアを利用した脅しが先行し、
政治本来の願いを国民レベルで確認しよう、という声が聞こえないことである。

大勢いるところで人は、直接どんなことをいっているのか、
たとえば金曜日のデモで、みんなはなんと言っていたか。
福島が先だ。竹島に人間は住んでいない。
日本国民の今を見たらいい。
現状の命と安全を無視しウソでぬりかため、
対策をネグレクトし、
そのくせ人が住まない領土に血相を変えるなんて。
全原発の撤廃と、じっさいの弱者救済がだいじだ・・・。

みんなはマスメディアを苦しく批判している。
参考になる意見は、聴けばたくさんあるのだ。
政治には無論、領土問題、があるとしても。

政治とは、平和にものごとを進行させるための工夫である。
政治本来の目的は、人間として大量殺戮をしないですむ方法をさぐることだ。
相手の態度が悪いからこっちも悪い態度でやり返す、という
外交にもならない外交のどこに政治があるのか。
ただ熱くなって相手を突き飛ばす、幼稚失礼な外務省のどこに、
反戦があるのか、政治感覚があるのか、熟慮というものがあるのか。

戦争は絶対にいやだ。

使者には、とりあえず礼をつくしてアイスティーの一杯を、という意見に私は賛成である。
たとえば親書をもって帰ってください、と言うにしてもである。