2020年1月10日金曜日

毎日


イリヤ・エレンブルグのファンである。
ソ連邦の代表的作家、「雪どけ」で有名、フランスに小僧のころ政治亡命。
「人間・歳月・生活」を読むと、膨大な数量の国際人と知り合いだ。
レーニンに会ったことまである(しかも巴里で)。
戦争世代の、詩人・作家・革命家である彼の、凄み。その強烈な頭脳。

彼が、今、スベトラーナ・アレクシェービッチの本を読んだら、
「チェルノブイリの祈り」を 、「戦争は女の顔をしていない」を、
そして「ボタン穴から見た戦争」を読んだら、
エレンブルグは、どこにいても彼女を擁護しバックアップしたにちがいない。
彼女はベラルーシの人である。
苦難の末出版された初めてのルポが、2015年ノーベル文学賞を受賞した。

 学生時代に買って、飛ばし読みばかりし、
本箱に・積んどく・にしてしまった「人間・歳月・生活」6巻を、
今こそ読了したいけれど、できるだろうか。
老齢になったから可能になることはあるはずだけれども。
・・・世界は、またしても、大戦直前の様相である。