2020年1月16日木曜日

靴下の話


靴下が、あっちこっちに飛んで逃げたらしい。
箪笥の中を思い切って調べたら、片方だけの分が、15足以上もあった。
今年になってから寒くてたまらず、2足重ねて靴下をはかないと足がピリピリする。
夜になって眠ろうとしても、裸足だと足が冷たくて、やはり靴下のお世話に。
1足にしたり2足にしたり、出かける時は1足、帰るとしばらく忘れて、あとで2足。
そういう感じで暮らしていたら、お気に入りのソックスがなくなっちゃった。

で・・・片方だけでもよいから、探すのをやめてじゃんじゃん洗う。
片方洗いだめの日々。
そうしたら靴下の方でもついに精魂尽きたのか、
だまって(まー当然だけど)そろい始めたからおかしい。
あと5足が、まだ、ぼんやりと床に並んでいる 。
けっこう好きな靴下とそうでもない靴下と。

空は朝灰色、昼間輝く金色、それが午後になってまた灰色になった。
山脈のようなその雲が、公園の樹木のむこうにうねうねと見える。
葉を落としたメタセコイヤの枝を、電線が3本も4本も横切っている。
不景気で暗い灰色の1月。
靴下みたいにちぐはぐ。