2020年8月2日日曜日

いきあたりばったり


青空が見える。

洗濯物を干し、買い物に行き、自動車と別れる。
ぷらぷら、ぷらぷら、長靴下のピッピもかくやとばかり、
あっち見て、こっちみて、そして並木のそばの石造りのベンチに腰掛けて。
ピッピだと子どもだし童話だからベンチで休まないけれど。

携帯がチカチカ。大橋家に電話、うちは近くですよとおっしゃるが、
そんなはずはないでしょ。大橋さんご夫婦って「遊歩のプロ」みたいだ、
私にとっての100メートルは、彼らには10メートルなんじゃないの。
でも歩こう、近いと思えば近いのかも。
会えたらすごくうれしいし。

それで言われた通りの道順を、人に尋ねながらちゃんとたどり、
思いつきで横に曲がったりせず、けっこうずーっと歩く。
車道の向こうから声がして、
「このひと(私ですが)言うこときく能力に欠ける」と思ってか、
杖代さんが迎えにきてくれていた。
朝からロクなものを食べていないので、
テーブルの上のナッツも、黒豆もつい食べてしまい、
「森の珈琲」をご馳走になり、Mr.と杖代さんとたくさん話し、
それからまたも、すいすい歩く杖代さんのヨコを歩いて、今度はバスに乗って帰宅。
5000歩ちゃんと歩けた。それも嬉しかった。

5時に夕食を出かける息子が食べおわったころ、荷物が届いた。

シロクマのステキな青い帽子。青くて高価な、通信販売での買い物だ。
ところが彼には小さくて私のほうがちょっと似合う。
せっかく注文して買ったのに。
「かあさんのほうが似合うね。あげるよ」
あーあ、高い帽子なのに。
自分でお金を払うと私は言ったけど、
「いらないよ」

きょうはもう、私はなんにもしないわ。
楽しいばっかりの日曜日がこわれるとこまるから。