2020年3月23日月曜日

お見舞い


夜になって、入院中のみっちゃんに電話。個室なので退屈、憂鬱、孤立、閉塞。
明日、じぶんの治療がおわった後、彼女の病室にお見舞いに行く約束である。
こんな大騒動の最中に会えるのかしらとそれが疑問なので、
私の話は、ついついコロナ・ウィルスの悪口になる。
見えないのが問題よ、外から帰ってもさ、どうしていいかわかんないわよ。
例えばよ、手を洗ってウガイしてもさ、外套とか靴はどうするのよ。
みっちゃんは私にこう答える。
家に入る前に、外で外套をはたけばウィルスは落ちるんじゃない?
電車の中で吊革なんかにさわらない方がいいかもね、やっぱりとも言う。
彼女は最近ずっと病人なので、寂しくても移動は自動車、到着先は個室。
素手でコロナ・ウィルスに対抗している?私とは話が微妙にズレてしまう。 
えーっ、コロナ・ウィルスってはたけば落ちるの?みっちゃん ホントなの?
電車にのってさあ、なんにも掴らないでずっと立ってるなんてできないわよ。
私の返事もけっこうくだらない。

どうでもいい話はやめて、明日、とにかくみっちゃんに会ってこよう。