2020年3月4日水曜日

コロナ・ウィルスあれこれ。


東京新聞の生活・健康欄の3月3日の見出しは
「自宅で冷静に症状注視を」である。
これを翻訳すると、だまって個人でかたをつけろ、となる。

「冷静に症状注視」していて大丈夫よというこの記事の根拠、
この見出しの理屈のモトは、愛知県の女性感染専門医による説明である。
7万人を超える症例を分析した中国の論文を根拠に、
「感染者の8割が軽症で、特に治療しなくても一週間ほどで治る」
なーんなの、これは? 若いとそうだってことかしら。

記事は自宅安静が一番と続いて、市販の風邪薬を飲んでもいい、だって。
かねて取り置きの風邪薬を飲むことで防げる風邪はたしかにある。
必要と思えば、早めに服用することで、悪化させずにすませることができる。
しかしそれなら、コロナ・ウィルスに関する昨日までの、
紙面ベタ塗りの国家総動員的大騒動はなんだったのか。
これじゃいくらなんでもと、東京新聞も新聞なりに考えたのだろう。
かたわらに、軽症の場合と重症(今回の新型肺炎に至る)の場合を、分けて表示。

ふつうの風邪はおいといて。新型コロナらしい症状の場合
<急な高熱や体の痛みなど>があれば、
発症一週間は自宅で。最初は普通の風邪と変わらないから。
冷静に症状を注視、検温し様子をうかがい、
<息苦しさや強いだるさなど> があり、改善がみられなければ、
そこで初めて相談、入院を、という主旨である。

私の友人に、風邪で高熱・高齢のご主人が、という人がいる。
電話すると、熱は下がってきていると。コロナのコの字も言わない。
そんな大騒動からはるか遠くに彼女たち老夫婦はいる。
対応しない・できない病院や、国家行政各官庁、保健所その他にむかって、
なんの期待もできないのが、昨今の日本である。我が国である。

きのうの夕刊には、ドイツ・ライプチッヒのサッカー球場から、
「日本人だから新型コロナウィルスに感染してる疑いがある」として
日本人団体客が、入場後に追いだされたとあった。
セキュリティーの行き過ぎだというが、それにしても。

私自身は、朗読の会の人たちと相談した。
朗読もしたけれど、基本的な対策をみんなで考えもした。
温かい気持ちで元気よく日々を暮らすこと。それぞれ考えた意見を交換し、
病気と戦う方法を学習し、できるだけわかりやすく単純に生活する。
相談しあえることはとても良い。 病(やまい)は気からである。
この際うつ病になるのが一番の危険だ。だから孤立を避ける。
逢えれば会って、励ますし励まされよう。そう確認しあったのである。

私の団地の鶴三会は、2月第3木曜例会の日、8人で多摩動物公園に出かけた。
パンダの赤ちゃんが可愛かったそうだ。帰りは、みんなで昼食だとか。
なんてすごい! (私は病欠で残念)
老人会である。参加者は70代後半から80代であるから、病気もちばかり。
しかしにこにこキリリと立派、思想も自給自足が原則、尊敬してしまう。
経験にあわせて、みなさんそれぞれニュースを熟読、分析。
黙っていても考えているのだ、コロナなんかガンッとしてどこを吹く風邪である。
人生の大先輩なんだから、判断は自己責任できちんとする、のであって。
あの風の吹く寒い日に、動物園見学とはその意気や良し、ではないか。
だって、吟行つまり俳句を詠もうとしていたのよ!

そのあと感染したという話も、もちろんありませんでしたよ。