2021年1月29日金曜日

大統領選挙のことなど

一日を半分でくらしているので、
あっという間に日が暮れる。

11時頃読む朝刊・・・。
午後4時にもう届く夕刊。
新聞にアメリカの大統領についての記事がないのは、
バイデンさんとトランプさんの得票数がほぼ半々、
しかも投票者数が前回より増加していたというのだから、
アメリカはもしかしたら本当に、二つに割れているのだろう。
たぶん。

いったいどう考えればよいのか、こんなにシンとしているって、
日本では政府もテレビも新聞も、判断にこまってお手上げなのかも。
お手上げじゃなかったら、こんなにシーンとはしないでしょう?

バイデンさんが、大統領就任演説(1/20)で強調したのは、
「分断」を避けたいということだった。
彼は、アメリカ全土に、そして必然的に全世界に向けて、そう語った。
1863年元日のリンカーンの演説までもちだして。
それは、あるリアリティをもって、私たちの耳に迫るメッセージだ。
どんなに私たち日本人が、トランプを熱狂的に嫌おうと、
アメリカの大統領選挙の結果は、獲得投票数ほぼ半々だったのであり、
南北戦争以来の分断・接戦だったわけである。
合衆国選挙民の半分は、なんとバイデン大統領を支持していないのである・・・。

かのマイケル・ムーアはバイデン側、ええとジョン・ダワーもそう。
しかし報道によればトランプ陣営にもこういう政治家?はいるそうで、
選挙制度も全然ちがうし、私なんかすぐには理解できない。
マイケル・ムーアは、アメリカのいらない武器や軍艦をむちゃくちゃに
日本に買わせることに賛成なのか。ジョン・ダワーもか? 
まさかなんじゃないの。
見たり聞いたり本を買って読んだりしてそう判断していたけれど、
いったい、どうして彼らは民主党を支持するのかしら?

たぶん、アメリカの大統領選挙というのは、そんなことにかまって
いられないんでしょうね。そんなちいさなことには。

でも、日本はちいさな国なのだ。

ただいま伝えられるニュースのなにが、私たちにわかるというのだろう?
アメリカは途方もなく広い。日本語だって政治家の放言は意味不明なのに、
英語なんかいくらでも曲げた日本語に変えられるんだろうし。
だから島国日本の自分たちとしては、
「結論については、あっちからこっちから自分なりによく考えてみます」
というしか・・・専門家じゃないから。
というふうに私は思いたい。

しかし、日本には優れた専門家ってけっこう大勢いる。
ーなかでもすばらしいのは、ふたりの女性の書き手であって。
コロナ政治でがんじがらめの今こそ、このふたりの視点から、
世界と日本と自分(!)をぜひもう一度再確認して、
おもしろくて自分らしい元気を、と思う。

「たちどまって考える」は漫画家だというヤマザキマリさんの本。
     
      先日買ったヤマザキマリ作「テルマエ・ロマエ」は、
      映画(私はきのう映画もみた)ともちがって、
      いまどきの新聞やテレビに比べると、日本人(つまり平たい顔族)の
      あるべき立場を描き切って秀逸だ。
      平たい顔族には平たい顔族なりの文化があり、それは風呂文化だけど、
      何ものにも代えがたいものなんじゃないですか、にっぽんじん!
      とでもいうような。

もう一冊は小松由佳さんの「人間の土地」へ。
      このひとは世界第2位の山k2に登って、それからシリアに行き、
      シリアの超ど級ハンサムと、彼が難民になってから結婚、・・・!      

ものすごくわくわくしながら、2冊読みつづけたら、
いくらなんでも疲れちゃって、どんなに面白かろうと、
[テルマエ・ロマエ」は1日1冊がやっと。マンガで絵も字も大きいのに。