2021年1月4日月曜日

お雑煮

淑人さんとみっちゃんが来てくれる。
世にもまずい料理を作って、食べてもらった。
どーしてこういうことになるのかなー、まったく。
朝から、一生懸命つくったのに。

とくにデキが悪かったのがお雑煮で、
自分で食べてみてびっくりした。
私は新年になって、水木しげるさんの本の中をさまよっているが、
今日のこういう味覚ってどういうもんかなと、
本の挿絵なってたネズミ男の容貌と衣服をどうしてか思い浮かべる。
みっちゃんも淑人さんも、私とはちがって、
どこどこまでも上品高潔街道の人たちなので、
おいしいとか嘘をつくんだけど、
悪かったなーと思う。

お雑煮の失敗の原因は菜の花を加えたことで、
菜の花ぞ、ぞ、雑煮なんか、むりなのだ。
イメージと味はこの世では一致しないもので、
菜の花が加わったところで、せっかくの出し汁がふんわり風味を増すなんて
そんなことはヤッパリなくて、
とんでもなく暗いドンヨリ味になんの救いもない、愛想が尽きた。
後片づけをすませて、ふたりがいた時のことをかんがえるんだけれど、
大橋家からもどった晩とまったくおなじ、
たのしかったと思うのに、どういうわけで楽しかったのか、かんじんの会話が
菜の花のせいで、あーあもうなんにも思い出せません。